ランニングギア

【ナイキ厚底シューズレビュー】アルファフライVSヴェイパーフライ

2021年8月14日

こんにちは、よしランです!

今回はNIKE史上最速シューズである

ナイキ ズームX ヴェイパーフライネクスト%

ナイキ エアズーム アルファフライネクスト%

を個人的な独断と偏見を以てレビューしてみます!

よしラン
私はアルファフライでフル2回ヴェイパーフライでもフル2回を走りました!よって信頼に足るレビューになってるかと思います!

ちなみにどうでもいいですが、アルファフライは略して"アルファ"と呼ばれる一方でヴェイパーフライって"ネクスト"って呼ばれてますよね。アルファフライもネクスト%なのに。なぜでしょう?本記事では分かりづらくなるので、"アルファ"と"ヴェイパー"にします!

はじめに断っておきますが、私はどちらのシューズも最高傑作だと思っています。

過去他社のハイスペックモデルを使って走っていたこともありますが、この2機種に出会ってから自己ベストは爆上がりしました。

もうネクスト%シリーズなしに私のランライフは語れないです。

この前提を置いたうえで、早速いきましょう!

結論:私はヴェイパー派!

先に結論をもってきましたが理由は3つです。
(あくまでも個人的感想です!)

理由① 純粋に軽い


※サイズはともに27.5

シューズの重さはフルマラソンのレース終盤に影響を与えると個人的には感じます。

たった39gの差ですが、30kmを超えてくると重い感じがしてくるのです。
(アルファで10kmレースに出たことがありますが、その際は重さは感じませんでした)

ちなみに現在発売されているヴェイパーフライネクスト%2は初代より片足10g重いようです。

理由② 走法に合っている

私はゴリゴリのヒールストライク・踵着地で走ります。
(一時期フォアフットへの改善も試みましたが、断念しました)

筆者の接地シーン(3:35/kmのとき)

その場合、アルファ最大の特徴であるエアポッド、分離型になっているアウトソールの形状をフル活用できません。

一方、ヴェイパーはアウトソールは一体型で踵から着地しても前足部に体重移動することができます

よってヒールストライクの方にはヴェイパーがおすすめです。

ただフォアフットの方にとってのアルファはその重さを補って余りあるシューズといえるのかもしれません。
(現日本記録保持者の鈴木健吾選手はフォアフット走法ですが、アルファで日本新記録を出しました)

理由③ タイムが出た

論より証拠。ということで過去レースを振り返ります。

メモ
ランニングの速度はピッチ×ストライドで決まります。
ストライドは歩幅のことピッチは一分間当たりの歩数のことを指します。
ピッチは一般的に180歩/分が目安とされています。

ヴェイパー着用 つくばマラソン(2019.11)
タイム:2時間32分18秒 ストライド:1.63m ピッチ:170
つくばマラソンレポート(2019年11月)

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ヴェイパー着用 勝田マラソン(2020.1)
タイム:2時間29分30秒 ストライド:1.65m ピッチ:172

アルファ着用 甲府トライアルマラソン(2020.12)
タイム:2時間37分09秒 ストライド:1.58m ピッチ:170

アルファ着用 UPRUN新横浜鶴見川マラソン(2021.4)
タイム:2時間40分24秒 ストライド:1.57m ピッチ:168

回転数はほぼ同じでストライドはヴェイパー2レースの方が長くなっています。

単純に2019シーズンの方が仕上がっていたという説もありますが笑、レース後半の足の疲れ(重く感じる感覚)が違ったんですよね。

ヴェイパーでは感じなかった、足を引き上げる際の億劫さのようなものがアルファではありました。

結果、アルファ使用2レースにおいては終盤に4:00/km以上を数回出してしまっています。
(4:00/kmをみないことがサブ35周辺では非常に大切です)

理由①と②が合わさって③の結果がありますが、記事の信憑性を上げるためにも自分史上最高に身体を仕上げて再度アルファでフルに挑戦してみようと思います。

それぞれのスペック

ドロップ差やポッド機能、カーボンの形、生地(素材)の違いは多くの方がレビューを書いており、直感的にも分かりづらいので3点に絞ります!

① 重量


※サイズはともに27.5

前述の通りです。

フルマラソンの終盤においてこの差が出てくるように感じます。

が239gも一般的なランニングシューズの中では軽い部類に入ります。

ハーフまでの距離ならあまり気にならないのでは、と思います。

決して重いシューズだとは思わないでくださいね。

② 耐久性(耐久距離)

色々調べましたが、ともに400kmが一番多い情報ですね。
(次に300~400kmという表現)

この耐久性は個人的にはあくまでも参考値って感じでしょうか。

というのも、当たり前ですが使い続ければクッション性とカーボンのしなりは弱くなっていくからです。

良い状態で使えるのはフル4回(約200km弱くらい)までというのが私の見解です。

私のヴェイパーは総走行距離が500kmを超えており、練習用としてはまだ使えますが、レースで発揮してほしい跳ねる感覚は明らかに弱まっています。

アルファはまだ150kmほどで十分に跳ね返りを感じるので、そのように述べました。

ちなみに保管方法や走り方によって個人差が大きいですがアウトソールやアッパーが壊れ始める(つまりもう履けない、履くと危険)のが

アルファで500km(特にアウトソールの前足部)

ヴェイパーで600km(特にアウトソールの削れとアッパーの破れ)

程度だそうです。参考までに。

③ サイズ感

ヴェイパーより若干アルファの方が大きく感じます。

ただ、サイズを変えるほどではないです。0.2cmくらいかと。

まったく同じサイズ感ということはありませんが(同機種、同サイズでも微差あり)、このくらいであればソックスの厚さで調整することをすすめます。

よってどちらかを持っている方はそのままのサイズで別ギアを購入してOKです。

ちなみに私は

アルファフライ 27.5

ヴェイパーフライ 27.5

ズームフライシリーズ(1~3,SP) 28.0

ペガサスターボ(1~2) 27.5 ※NIKEランシリーズの中では一番緩い印象

ペガサス(35~37) 27.5

でジャストです。

ズームフライが28.0だったため、はじめてのヴェイパーフライは28.0を購入しましたが、かなり気になる緩さでした。

参考になれば幸いです。

よくある一般的なレビューへの個人的な所感

① 短い距離(ハーフ以下)ならアルファ?

短い距離なら重さは気にならないかもしれませんが、フォアフット走法でないとアルファの恩恵は受けづらいと思います。これはもう構造上の事実なので受け入れてください笑。

私はハーフのベストもヴェイパーで出してます!
よしラン

② 上級者ならアルファ?

×

一応自己ベストフル2時間30分を持っている私を上級者だとすると(事実)、まったくそう思いません。

ちなみに上級者=フォアフット走法ではありません。男子マラソン代表だった中村匠吾選手はヒールストライク走法ですね。
よしラン

よってヴェイパーからアルファに替えればタイムが上がる!なんてことはありません。

それはこれまでに書いたことが理由ですが、個人差も大きいことはお忘れなく!

③ ストライド走法ならアルファ?

×

私はバリバリのヒールストライカーであると同時に、バリバリのストライド走法の持ち主?です。

身長172cmですが一歩当たりのストライドは先ほどのデータ通りave160cm。一緒に走った方には驚かれます。
よしラン

"ストライド走法ならアルファ"というのは、一歩の幅が広というストライドの特性にエアポッドとカーボンを活かしてさらに跳ぶように走れるというニュアンスだあるかと思います。

が何度も言いますが、アルファのつくりはフォアフットじゃないと最大限活かしきれません。

よって"フォアフット走法ならアルファ"には激しく同意いたします。

まとめ

・基本的にはヴェイパーがおすすめです!

・アルファはフォアフット走法の方向け。その機能を最大限活かせればヴェイパー超えします!

主観を中心に述べてきましたが、私の周りのサブ3.5~サブエガランナーも多くはヴェイパーを使って自己ベストを更新しています。今のところアルファを使いこなしているという方は見かけません。

先日の東京五輪マラソンにおいても、アルファ・ヴェイパーどちらも五輪にあわせた新色展開があったにも関わらず、圧倒的なヴェイパー着用率でした。カーブや曲がり角が多いコースだからというのがニュースでピックアップされていましたが、理由はそれだけではない気がします。

シューズ選びの参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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  • この記事を書いた人

よしラン

1984年生まれ/サラリーマン/市民ランナー/陸上未経験、ランニング歴9年/趣味が高じて競技志向/フルマラソン2時間29分22秒(2020年勝田全国マラソン)/恐妻家/娘ふたり/主戦場多摩川

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