ランが楽しくなる話

サブスリー、それは甘くて艶美な響き。達成の先に何があるのか?

2021年8月24日

全市民ランナー憧れの目標(個人調べ)サブスリー

なぜそれほどランナーを魅了するのか。

考えてみたいと思います。

いつもとテイストが違う
よしラン

1.筆者の体験

ダイエット目的で始めたランニングでしたが、

同僚と大会に出場(ハーフマラソン)⇒徐々にタイムが縮まる

という経験をして競技志向になっていきました。

練習すれば結果が出る(速くなる)

ってのは無条件に嬉しいもんです。

初フルは2011年で3時間49分35秒

その後、2016年の横浜マラソンで3時間12分05秒

このあたりからサブスリーを意識し出しました。

いまこの記事を読んでいる方もこの辺のタイムでしょうか?(ラン初心者の方はいないはず)

でサブスリーを達成しようと臨んだ2018年3月の佐倉朝日健康マラソンで3時間01分09秒

タイム的にはあと1分なんですが、これは「もう少し頑張ればなんとかなる」という1分ではなく「これ以上何をどうすればよいの?」という1分でした。

それくらい苦しかった。

初めて30kmの壁を経験し、同時にハンガーノック(低血糖症状)。まっすぐ走れなくなりました。

今でもたまにこのときの走りたいのに前に進まないという感覚の夢をみます。

悔しかったですね~。しばらく茫然自失でした。仕事も集中できないくらい。すべてをかけたと思っていたので。

で気持ちを整理して1カ月。

もう一度挑戦しようと決めました。

ここから月150km~200km走り出し、ランニングの本やランニングブログを読み漁り、自分でも記録用と仲間づくりのためにブログを始め、これ以上やったら生活破綻するかもなくらいの勢いでランに傾倒しました(一応、仕事はハードワーク、妻帯者で1歳の娘もいました笑)。

結果、佐倉から7カ月後の2018年10月横浜マラソンにて2時間49分32秒、見事達成。

サブスリーどころか、2時間50分切りいわゆるサブエガまでぶっちぎりました。

しかもこの横浜マラソンはかなり余裕をもってゴールが出来ました。

横浜マラソンレースレポート(2018年10月)

続きを見る

これが私の原体験になってます。のでこの辺で得たノウハウを中心に今は本ブログで発信してます。

そこから先はまさにマラソン沼。狂ったように走り続けサブ2.5まで駆け抜けました。

サブスリーは私にとっては第二のスタートのような位置づけですが、

改めてサブスリーは

市民ランナーの大きな目標であり、挑戦しがいのあるマイルストン

といえるのではないでしょうか。

これは筆者が横浜マラソンのレース中、娘を撫でているシーンです(40km地点)。
手前は妻。タイム的にはもったいないことをしました笑。

2.サブスリーとは?

改めてサブスリーとは

42.195kmを3時間以内に完走すること

を指します。

一般的に全市民ランナーの上位3%といわれていますが、

RUNNETのデータ(2019年版)を参照すると

フルマラソン完走者37万5907名中9576名、

つまり上位2.54%

となっています。

ちなみに上位3%って

年収でいうと1090万円以上

偏差値でいうと69以上

IQでいうと128以上(いや分かりづらい)、

という難易度になります。

なお女性に関していうと

7万9360名中302名の上位0.3%

です。サブスリー女子の知り合いが何名かいますが、男性でいうとこの上位0.3%というのは2時間半切りのレベル。そりゃもうランニングに命捧げてます(個人的所感)。

また、年齢別でいうと

20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代
全体 3.99% 3.99% 2.68% 1.00% 0.06% 0% 0%
男性 5.17% 4.82% 3.32% 1.26% 0.07% 0% 0%
女性 0.95% 0.55% 0.25% 0.04% 0% 0% 0%

となっています。

引き続き頑張って70代初のサブスリー目指したいな
よしラン

要は

非常に難しい

ってことです。

フラットペースで換算すると4:15/km。コレはだいたいママチャリと同じくらいのスピードになります。

それで3時間走り続けるわけですから、やはり大変です。

全市民ランナーの憧れであり、またその響きには畏怖すら感じるそんな指標になっています。

3.達成の先に何があるのか?

そんな魅力を放つサブスリーですが、じゃあ達成したら何が得られるのか?

お金を稼げるわけでもなく、ランナー以外の人からしたら「へぇ、すごそうだね」くらいの感じなんですが、

それはズバリ

自分に対する圧倒的な自信

です。

コレは練習過程で得ているモノでもあるんですが、

やはりサブスリーって基本狙ってするものなんですよね(たまに若さと才能でやってのける輩もいますが…)。

だからその過程で得られるものも多いし(反対に失うものもある…)、その結果としてサブスリーという称号があればそれはひとつの形になるんです。

でその自信ってのは足の速さに対するものだけではありません

・自分を律することに対して

・気持ちのコントロールに対して

・時間管理に対して

・計画を立てることに対して

・周りを巻き込むこと(理解させること、協力を得ること)に対して

を同時に得ることができます。

そしてこれらはビジネスにも通じます。だからエグゼクティブは走っていることが多いのだと思います。

やってやれないことはないっていう強力な自己肯定感になります。

これは個人的な考えも入っていますが、多くの市民サブスリーランナーに共通していますね。

そして更に上を目指したくなるのがサブスリー達成ランナーの性。

次はサブエガ…といった具合に沼にハマっていくのです笑。

4.達成するためには何が必要か?

ではサブスリーをやるためには何が必要なのか?

詳細は下記にまとめました(下記は現状フル3時間20分前後で走る走力を持っている場合を想定しています)。

【目標はサブ3!】市民ランナー向けトレーニングメニュー(VDOTを添えて)

続きを見る

上記以外の視点でいうと

・覚悟
強い気持ち、目的設定、時間の使い方の取捨選択などが必要です。

・計画
綿密に立てたほうが結果が出やすいことは間違いありません。

・パートナー(仲間)
練習を一緒に行うという意味ではなく、同じ目標目指して切磋琢磨し合えるラン仲間を持つということです。これはブログでも良いしSNSでも良いと思います。

5.最後に

まとめ

・サブスリー達成はとにかく難易度が高い

・が挑戦のしがいと達成のしがいがある

・達成すると(もしくは目指す過程で)マラソン狂になる

しつこくサブスリー愛を語りましたが、最後に。

「サブスリー達成には何ごとにも代えられない充実感、喜びがあります」

あなたの挑戦を応援しています!

  • この記事を書いた人

よしラン

1984年生まれ/サラリーマン/市民ランナー/陸上未経験、ランニング歴9年/趣味が高じて競技志向/フルマラソン2時間29分22秒(2020年勝田全国マラソン)/恐妻家/娘ふたり/主戦場多摩川

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