トレーニング

【目標はサブ3!】市民ランナー向けトレーニングメニュー(VDOTを添えて)

2021年8月16日

私はランニングブログを読み漁りサブ3を達成しました。

この記事はそんな過去の自分に向けて書いてみました。本気でサブ3を目指しているあなたのヒントになれば嬉しいです!

筆者スペック

ラン歴:10年
自己ベスト:フル2時間29分22秒(2020年)
初フルは2011年で3時間49分。サブ3を狙った2018年3月の佐倉朝日健康マラソンで3時間01分。覚悟を決めて本格練習を開始、7か月後の2018年10月横浜マラソンで2時間49分とサブ3を大幅達成。

想定ペルソナ

・30代中盤男性/既婚/家族は妻と子どもふたり
・フルタイムで働いていて子どもは未就学児
・奥さんはランニングに理解がほぼない
・自己ベストはフル3時間20分(VDOT47.2)
・準備期間は6カ月間(24週間)/月間走行距離200km想定

はじめに頭にいれておきたいこと

毎日走れればそりゃ達成可能性は高まりますが、我々市民ランナーはそうはいきません。

優先順位はひとそれぞれですが笑、日々の仕事や家に帰れば家族コミュニケーション(家事・子育て)があります。

要はランに使える時間が限られているのです。

よって"すべてを犠牲にして走りましょう!"とは言いません。

が、月間200~250km=週50~65km=週3~4回のランニング時間捻出

は頑張りませんか。まずはこの決意から。

また下記3つの内容は知っておいてください。

・VDOT

【VDOTとは?】効果的な利用の仕方も一緒に解説します!

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・eA式

【eA式とは?】30kmの壁を乗り越えるマラソントレーニング方法

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・閾値走

【閾値走とは?】最強の時短トレーニング!20分でマラソンが速くなる!

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基礎づくり 8週間(レース24週前~17週前)

目的

持久力アップ
→LSDが練習の中心になります

この基礎づくりがなによりも大切です。

このあとの走り込みをやり抜く土台をつくります。

また生活リズムにランニングも組み込んでいきます。

サブ3を狙うということはある程度走っているわけですが、"もう一度基礎から"というつもりで丁寧に積み上げていきましょう。

ここを大切にすることで怪我もしづらくなります

スタートVDOT 47.2

レベル1 ジョグ LSD90分 ロングジョグ60分
レベル2 ジョグ ジョグ LSD120分 ロングジョグ75分
レベル3 閾値走 ジョグ LSD180分 ロングジョグ90分

LSDは6:30~7:00/kmが目安、90分から始めて徐々に走る時間を延ばす(180分までいきたい)
LSDとロングジョグ(60~90分)は連日で行いたい(セット練)
閾値走は4:27/kmで20分間、ラクに感じてきたらVDOTを1ずつあげる(48.2のTペースは4:23/km)
●ジョグは30~45分
●曜日、走る時間はレベルを参考に組み合わせで実行

走り込み 10週間(レース16週前~7週前)

目的

トータル走力アップ
→LSDに加えロング走とミドル走が入ります

時間をとられるメニューが増え、疲労も蓄積されてくるので気持ち的に辛くなってきます

よって一番頑張るタイミングではありますが、ココを乗り越えれば一気に強くなります

故障をしては元も子もないので自身の身体と相談しながらその週のメニューを調整しましょう。

またVDOTを頻繁に確認し、自身のレベルアップを確認して進めるとモチベーション維持に役立ちます。

この時点での想定VDOT 49.2

レベル1 閾値走 20km走 LSD120分
レベル2 ミドル走 20km走 LSD120分
レベル3 ミドル走 ジョグ 25km走 LSD120~180分
レベル4 ミドル走 閾値走  30km走 LSD120~180分

LSDは変わらず6:30~7:00/kmが目安、速めないこと
ミドル走は10~15km、Mペース4:34/kmが目安、余裕が出てきたらVDOTを1ずつあげる(50.2のMペースは4:30/km)、この期間でVDOTを52.2まであげたい(52.2のMペースは4:21/km)
閾値走は4:18/kmで20分間、余裕が出てきたらVDOTを1ずつあげる(50.2のTペースは4:14/km)、この期間でVDOTを52.2まであげたい(52.2のTペースは4:06/km)
20~30kmのロング走はEペース5:30/kmが目安、余裕が出てきたらVDOTを1ずつあげる(50.2のEペースは5:20/km)、この期間でVDOTを52.2まであげたい(52.2のEペースは5:00/km)
●曜日、走る時間はレベルを参考に組み合わせで実行
足の疲れをみて調整するならLSDの時間を減らす

仕上げ 4週間(レース6週前~3週前)

目的

スピード持久力アップ
→インターバルや閾値走でスピード練にとりかかります

スピード練はこのタイミングでよいのか不安になるかもしれませんが、まったく問題ありません。

ここまでの練習で間違いなくスピードの絶対値ポテンシャルは上がっています

そこに実際の足の裁き含めスピードを伴わせてあげる期間です。ここは成長を実感できて楽しいと思います。

調整として30kmやハーフレースに出てみても良いですね。

この時点での想定VDOT 52.2

パターン1 インターバル走 閾値走 30km走 LSD120分
パターン2 ミドル走 閾値走 30km走 LSD90分

LSDは変わらず6:30~7:00/kmが目安、速めないこと
インターバルは1km×5~10本で調整、Iペース3:47/kmの間のレスト120秒、余裕が出てきたらVDOTを1あげる(53.2のIペースは3:43/km)
ミドル走は10~15km、Mペース4:21/kmが目安、余裕が出てきたらVDOTを1あげる(53.2のMペースは4:17/km)
閾値走は4:06/kmで20分間、余裕が出てきたらVDOTを1あげる(53.2のTペースは4:02/km)
30kmのロング走はEペース5:00/kmが目安、余裕が出てきたらVDOTを1あげる(53.2のEペースは4:52/km)
●パターンは交互に選択してもよいし、内容を組み合わせてもよい
足の疲れをみて調整するならLSDの時間を減らす

調整 2週間(レース2週前~本番)

目的

疲労を抜き、レースにピークを持ってくる
→走りたくて不安でも我慢、目的を忘れずに

ここまできたら、やれることは多くありません。

走り過ぎないように注意しながら、レーススピードを身体から忘れさせないようにします。

この期間は練習(負荷)というより、刺激という感覚です。

また走る量が極端に減りますが、体重増加し過ぎないように注意したいところです。

この時点での想定VDOT 53.2

2週前 15kmMペース ジョグ LSD120分 10kmタイムトライアル
1週前 ジョグ 8kmMペース 2km刺激 ジョグ 本番

LSDは変わらず6:30~7:00/km。
ここでのMペースは4:15/km。これがサブ3の維持スピード。4:15でロングする必要はない。
●卒業検定は1週前のタイムトライアル。39分きりを目指したい(ただ切れなくても落ち込む必要な全くない)。
●2km刺激入れのペースは3:45/km。

まとめ:計画を立ててサブ3を目指そう!

サブ3を目指すための練習メニュー一例を示しました。

サブ3達成メソッドは巷に多く流布されています。それ用の本も出ています。

私はどれも間違っていない、達成の可能性を秘めていると思います。

ただ、途中タイムの伸び悩み等があるとついメニューを変えたり、異なる手法に飛びついてしまって仕上がりが中途半端になり未達成ということが起きてしまうのでは?と推察します。

私のやり方が唯一のわけはありません。
(ましては私はイチ市民ランナー。陸上経験もありません)

ひとつの練習を信じて継続することが大切です。

ラクではありませんが、マラソンにおける目標達成は何ごとにも代え難い喜びがあります。

応援しております!

達成したらぜひ教えてください、励みになります!

  • この記事を書いた人

よしラン

1984年生まれ/サラリーマン/市民ランナー/陸上未経験、ランニング歴9年/趣味が高じて競技志向/フルマラソン2時間29分22秒(2020年勝田全国マラソン)/恐妻家/娘ふたり/主戦場多摩川

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